Vol.29【注文住宅の収納事情1】あると便利な造作収納・造り付け家具を紹介!

【注文住宅の収納事情1】あると便利な造作収納・造り付け家具を紹介!

住宅を建てる際、モデルルームのようなスタイリッシュな仕上がりを思い描く人は多いのではないでしょうか。
しかし、完成後に自分たちで家具を揃えると、理想とかけ離れたインテリアコーディネートになってしまうことは少なくありません。
さらに、無計画な家具の配置によって部屋が狭くなってしまう可能性もあるでしょう。
そんな失敗を防ぎ、限られたスペースを有効活用するには、造作収納・造り付け家具がおすすめです。
ここでは、そのメリットや具体的な事例を紹介していきます。

造作収納・造り付け家具とは?

造作収納や造り付け家具とは、住宅を施工する際に造る備え付けの設備です。
例えば、壁一面を使った本棚やクローゼット、食器棚のほか、階段下やリビングの一角を利用した家事・リモートワーク用のスペースなど。
部屋の広さや形状に合わせて欲しい設備を造ることができます。

収納を造作で作るメリットとは?

造作収納や造り付け家具には、次のようなメリットがあります。

●設置場所にぴったりのサイズの家具をつくれて、空間の無駄がない
造作収納や家具は部屋の広さや形状に合わせて設計されるので、既製品の家具を置く時のようなデッドスペースが生まれません。
空間を無駄なく活用できる分、収納力が確保できます。
また、家具と壁や床の隙間にホコリが溜まる心配もなく、掃除がしやすいのもうれしいポイントです。

●固定されているので、耐震面で安心
住宅の施行時に造り付けられる造作収納や家具は、建物と一体化しているため転倒リスクがないのが魅力です。
既製品の家具のように、突っ張り棒や粘着マットを使用したり、L型金具で家具を壁にネジ止めしたりする必要はありません。
阪神淡路大震災時の実態調査によると、負傷原因の46%が「転倒した家具や家電の下敷き」だったことが明らかになっています。
また、死亡原因の77%は「窒息死・圧死」という結果に。
つまり、一般的な家具は災害時に大きな危険を及ぼす可能性があるのです。
こうしたリスクが減るのは、大きな魅力ですよね。

●既製品にないデザインや素材が選べて、インテリアに統一感も出せる
住宅が完成してから少しずつ必要なものを買い足していくと、テイストの違う家具やインテリアが集まって部屋全体のまとまりが悪くなってしまうことがよくあります。
購入してから「ほかの家具と色が合わなかった」ということになっても、なかなか買い換えられませんよね。
また、既製品ではちょうど良いやサイズや素材のものが見つからないことも少なくありません。
その点、造作収納や家具であれば、好みの素材を選び、ミリ単位でサイズを調整して設計できます。
住宅に合わせてデザインされるので、部屋の統一感もバッチリです。

収納を造作で作る際の注意点とは?

造作収納や造り付け家具にはさまざまなメリットがある一方で、注意点も存在します。

●オーダーメードなので高額になることが多い
造作収納や造り付け家具は住宅ごとに設計されるオーダーメード品なので、量産される既製品より価格が高くなる傾向があります。
注文住宅の場合はあらかじめ設定された標準装備には含まれていない場合が多く、オプションとして追加料金が発生する可能性があるので要注意。

●サンプル品での確認ができない
住宅に合わせて造られる造作収納や造り付け家具には、基本的にはサンプル品は存在しません。
既製品のように完成形を事前に確認することはできないので、注意が必要です。

●気軽に移動・撤去がしづらい
先述したように、住宅の施行時に造り付けられる造作収納や家具は建物と一体化しています。
そのため、一般的な家具のように気軽に移動や撤去がしづらいのが欠点。
一度設置してしまうと簡単にはやり直しができません。
撤去する際には大掛かりな解体工事が必要です。

どんな造作家具が人気? 実例を紹介

続いて、当社が手掛けた造作収納や造り付け家具の実例をご紹介します。

●ランドリールームの壁面収納家事の中でも洗濯は、「洗う」「干す」「たたむ」「収納する」など工程が多く、家中を行ったり来たりする手間がかかります。
もし、すべての作業を1カ所で済ませることができれば、格段に楽になりますよね。
そこで活躍するのが壁面収納です。
タオルやバスマットはもちろん、家族全員分の服や下着を片付けられる大容量の収納棚がランドリールームにあれば、洗濯し終わった衣類を各部屋へ運んで片付ける手間が省けます。
また、着替えがランドリールームで完結するので、家族が脱ぎ散らかした服を集めてまわる負担もなくなるでしょう。
洗濯に関わる面倒な作業に「アイロンがけ」があります。
毎回、リビングやダイニングにアイロン台を出して作業しているという人も多いのではないでしょうか。
ランドリールームの収納棚のすぐ横に、階段下のスペースを利用した家事机を造れば、より効率的にアイロンがけが行えますよ。

●階段下を活用したワークスペース
階段下のデッドスペースはデスクスペースとしても活用できます。階段の段差を利用して本棚を設置すれば、立派な書斎に。
自宅でリモートワークをしたい人にはぴったりです。また、子どものリビング学習やアイロンがけなどの家事にも使えます。
家事や育児を終えた後に、ゆっくり読書や趣味を楽しむ場所としてもおすすめですよ。造作・造り付け収納を考えるときのポイント
造作収納や造り付け家具を造る際、まず考えて欲しいのは「どこにどんな設備が必要なのか」ということ。
例えば、キッチンに食器棚、ランドリールームに家族全員分の衣類の収納棚、リビングに子どもの勉強机など、必要な設備を考えてください。
その際、「リビングの勉強机はテレワークにも使って、老後は読書スペースとして活用する」など、必ず将来のライフプランも踏まえて検討することが大切です。
また、せっかく造った設備が将来邪魔になってしまうと残念ですよね。
そうならないように、イシンホームでは「ロングライフ設計」として50年後も住み続けられる家を目指しています。
ロングライフ設計は、和室と洗面が近い間取りが特徴です。
例えば、子どもが小さいときは、和室をオムツ替えなどの「お世話スペース」として使えば、洗面が近くて便利です。
また将来、家族の介護が必要になった時には、和室を寝室にすることで、お風呂にも入れやすいでしょう。
長く快適に過ごせる造作収納や造り付け家具付きの家を考えている方は、気軽にご相談くださいね。

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